【ここから先、立入禁止】
〜私が決めますね、その線は〜
第18回:人であるための必要経費
言葉って、選ぶよね。
相手の性格、置かれた状況、その時の空気──いろんな要素を読み取って、
「まぁこの辺の言葉が欲しいんでしょ」って見当をつける。
もちろん、全部が全部ピッタリ当てるわけじゃない。
少なくとも“誤爆しても大丈夫な言葉”くらいは用意しておく。
特に文章になると、より濃く出る。
この言葉を選んでくれてありがとう、って思われるくらいには、ちゃんと計算してる。
……でも、そこに本音があるかどうかは別の話だよ?
響いた? 気持ちよくなれて良かったね。
私の本心かどうかは知らんけど(笑)
そりゃあ「本音で話してよ」って言われたら、たぶん言うよ。
でもね──
“本音で話して”って要求できる人間が、どれだけいる?
この言葉が嘘かもしれない、と気づける人じゃないと、その要求は成立しないのよ。
でも安心して。
そんなに分かりやすい嘘はついてないから(笑)
そんなこと言えば、素直で優しい人たちはこんな言葉を言ってくるだろう
私は本音で話してる。
だから、本音で話してほしいとも思ってる。
ただ──
その本音がどの濃度かは見当つかないから、
こっちも濃度を調整させてもらう。
それだけ、本音って難しいものだと思ってる。
言葉は
ラベルじゃない。
善意でも優しさでもない。
ましてや救いなんかじゃない。
社会と繋がるための最低限の“接続料”。
それが、私にとっての言葉。
それが、必要経費。
この線の地下の話(せんちか話)
届くかもしれない言葉だけを使う
私が大事にしてるのは、本音があるかどうかじゃない。
届くかもしれない言葉かどうか。
相手にとって“良い反応”を引き出せる言葉だけを選ぶ。
ときにそれは優しさに見えるし、
ときに遠回しな本音に見えるかもしれない。
でも私は「届いてしまうかもしれない言葉」しか使ってない。
届かせるために言葉を選んでるだけ。
届きにくさは折り紙付きだけど
優しさというラベルは他人が貼る
少し言葉を選んだだけで、優しいねって言われる。
でも、私は「優しくしよう」と思って言葉を選んでない。
ただ、
不必要に
面倒ごとを増やしたくないだけ。
関係を壊したくないだけ。
優しさなんて他人が勝手に貼るラベル。
中身が優しさかどうかなんて、私は保証してない。
言葉を選ぶってことは──
好きそうな言葉を見つけようとしてるってことは、
言われたら嫌な言葉も同時に探してるってこと。
むしろ、こっちのほうが得意まであるんで。
そのくらい、言葉は選んでる。
だから、たとえそれが打算だとしても、
それが“人間として最低限の誠実さ”だと思ってる。
私が優しいなんて思わないでいい。
私が救いたいと思ってるなんて、期待しないでほしい。
私は人であるために、必要経費を払ってるだけ。
本音の濃度は、相手次第で調整してる。
届いてほしい言葉だけを選んでる。
そしてそのすべては──
ただ、接続を切らないためだけに存在してる。
今日はこのせんで
#必要経費シリーズ
#人であるために
#言葉と本音のあいだ
#社会接続の維持費
#本音の濃度調整
#優しさのラベルは貼らせてるだけ